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江戸時代は、いろいろな意味で、私たちの知る「日本が」始まった時代といっていい。
「日本文化」と呼ばれるものの多くが、この時代に誕生、あるいは洗練されたことはいうまでもない。
江戸時代に生きた人々のロハスな生活には、学ぶべきところが多いようである。


2008-02-06

江戸の庶民が数字好きだったのはなぜ?

江戸時代、武士や一般庶民の間で「和算」と呼ばれた数学が盛んになり、農民や職人らさまざまな人々が和算に熱中した。高度な数学が中国から入ってきたのは、豊臣秀吉の時代とみられる。中国では、すでに13世紀末から14世紀にかけて数学が発達し、その世界水準の数字が16世紀に日本に入ってきたのだ。この中国渡来の数学をさらに発展させたのが、和算である。
和算発展の立役者は、関孝和という人物。彼は、円周率や代数式、方程式の判別式や正負の存在条件、行列式などに取り組み、そのレベルの高さは、現代の数学者からも高い評価を受けるほどだ。
そんな和算が江戸で盛んになったのは、一つには出世や経営のためである。武士は和算ができることで、いい役につくことを夢見たし、商人は計算に生かし、農村では測量に役立てた。
ただ、それ以上に大きな理由は、いい暇つぶしだったからである。当時は、現代のように娯楽にあふれていない。地方ほど娯楽は少なく、仮にあったとしてもお金がかかることが多かった。
ところが、和算を楽しむには、お金はかからないし、道具も要らない。今でいえば、数独などのパズルに熱中するようなものだ。
農民や町人たちは、和算の師匠に弟子入りし、基本を教えてもらうと、今度は自分たちで問題を作って解いた。問題を作ったり解いたりするのは、知的ないい刺激になったし、誰にも解けない難問を解いてみせるのはうれしいことだ。難問を解いた人は、その問題と解法を額に飾り、神社に奉納したくらいである。
それらは「算額」と呼ばれ、今でも全国の神社に700~800ほどが残っている。
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theme : 雑学・情報
genre : 学問・文化・芸術

tag : 歴史江戸時代雑学庶民

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