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江戸時代は、いろいろな意味で、私たちの知る「日本が」始まった時代といっていい。
「日本文化」と呼ばれるものの多くが、この時代に誕生、あるいは洗練されたことはいうまでもない。
江戸時代に生きた人々のロハスな生活には、学ぶべきところが多いようである。


2008-12-10

12月13日は庶民も武士も揃って大掃除!

新しい年を迎えるために、今年ついた家中の汚れを落としておこうと行う年末の大掃除は、江戸時代から今も続く日本の習慣だ。家庭ごとに主婦が中心になって、今日は水回り、明日は窓ガラスなどと少しずつきれいにしてく例が多いが、江戸時代は12月13日を「すす払い」と呼んで、その日に武家も寺社も町家もいっせいに大掃除を行った。
このような「すす払い」の日が決められたのは、江戸城が寛永17年(1640年)に12月13日に大掃除をするのを恒例としたのがきっかけである。その後、日にちをそろえて武家屋敷でも大掃除をするようになり、やがてその習慣が町家にも広がった。その結果、長屋に暮らす庶民のあいだでも「すす払い」の日として定着したのだ。
大掃除は、葉のついたままの篠竹を使って、壁や天井についたススを払うのがまず一番の作業だった。「すす払い」という名前もそこからきている。ほかにも障子を張り替えたり、カマドにたまった灰をかき出したり、歳神様を迎えるための神棚をしつらえたりした。これに合わせ、すす払いの日の数日前から篠竹売りが現れた。また、神棚やカマドに張り替える新しいお札を売ったり、古くなったお札を引き取るといった商売も生まれている。
一年間使ったお札を引き取ってもらうことは一年の祓えの儀式でもあり、ここから「すす払い」は、正月にかんして行われるさまざまな神事の最初の行事としても認識されていたようだ。商家では「すす餅」をついて神へのお供え物としたり食膳にはその日だけの特別なごちそうを出したりした。このように江戸時代の大掃除は一種の季節行事として親しまれており、町人たちはお祭り気分でこの日をすごしていた。
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theme : 雑学・情報
genre : 学問・文化・芸術

tag : 歴史江戸時代雑学

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