江戸時代は、いろいろな意味で、私たちの知る「日本が」始まった時代といっていい。
「日本文化」と呼ばれるものの多くが、この時代に誕生、あるいは洗練されたことはいうまでもない。
江戸時代に生きた人々のロハスな生活には、学ぶべきところが多いようである。
「日本文化」と呼ばれるものの多くが、この時代に誕生、あるいは洗練されたことはいうまでもない。
江戸時代に生きた人々のロハスな生活には、学ぶべきところが多いようである。
2009-01-16
初対面の人へのタブー“三脱の教え”って?

江戸の町は将軍様のお膝元ではあるが、武士といっても直参旗本もいれば、各藩邸勤務の藩士もいた。また、同じ藩でも参勤交代で江戸滞在中の田舎武士もいた。町人にいたっては、生まれも育ちも職業も稼ぎの額も千差万別、いろいろな人がごちゃまぜになって暮らしていた。いちおう、武家屋敷区域と町家区域とは分かれていて、生活テリトリーが異なるとはいえ、趣味の会や講などで同席することも少なくなかった。
そんなとき、はじめて顔を合わせた人に聞いてはいけないのが、この「年齢・職業・地位」だった。また、名前は本名ではなく、互いに仮の名で呼び合うのが習わしだった。仮の名は、たとえば見た目やしぐさなどからつけた「あだ名」と呼ばれるもので、一種のニックネームである。しかも、相手のあだ名がわからない場合は、自分から何と呼ぶかを聞いてはいけない。すでに顔見知りのだれかが、その人の名を呼ぶのを待ってから、それを記憶するという具合だった。
こうした習慣は「士農工商」の身分にとらわれないつきあいをしている、ということを表すためのルールだった。もちろん、本名や素性がわかったとしても、つきあい方が変るわけではなかっただろうが、あえて知ろうとしないのが江戸人の心意気だったのである。
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