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江戸時代は、いろいろな意味で、私たちの知る「日本が」始まった時代といっていい。
「日本文化」と呼ばれるものの多くが、この時代に誕生、あるいは洗練されたことはいうまでもない。
江戸時代に生きた人々のロハスな生活には、学ぶべきところが多いようである。


2009-02-12

風流を楽しむのなら「雪見」が一番!

四季折々の行事を楽しむことに長けていた江戸の庶民は、冬は「雪見」も楽しんだ。雪が降りつもってできた一面の銀世界を、風流のなかの風流と位置づけて、その静かな風景を愛でたのである。ただし、雪見には寒さがつきものであった。というのも、江戸時代の雪見とは、部屋のなかから雪が降ることをのんびり眺めることではなかったからだ。雪が降ったり、積もったりしたときに、わざわざ名所まで出かけていき、そこで雪景色を堪能したのである。
寒い時期に何を好きこのんで遠出をしたがるのだろうと、いぶかしむ人もいるかもしれない。しかし、寒さをものともせず、白い雪の世界を愛でることこそ江戸の“粋”だったのである。
雪見の名所としては、飛鳥山や道灌山、湯島や谷中などの高台、上野の不忍池、隅田川の堤などが挙げられている。また、隅田川の東岸、向島にある長命寺もそうした名所のひとつで、長命寺の境内には、江戸時代に松尾芭蕉が周辺の雪の美しさを見て詠んだとされる、『いざさらば雪見にころぶ所まで』という句が刻まれた「雪見の碑」が建てられ、いまも往時をしのばせている。この句からも、当時雪見が風流なものとしてとらえられていたことがうかがえる。また、『東都歳時記』には、この芭蕉の句をもじった、『いざさらば雪見に呑めるところまで』という句が記されている。雪見がてら、酒屋を探し当てようというのである。江戸の庶民のなかには、粋な雪見より、凍えた体を温めてくれるお酒のほうがいいという人もいたのである。
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genre : 学問・文化・芸術

tag : 歴史江戸時代雑学庶民

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